昨日、乗鞍は畳平バスターミナルで熊が出没して怪我人が何人か出て、最後に射殺されたとか。可哀想に。けが人も熊も共に不幸ですね。いい防御策はないものか。
2004年春に尾瀬で熊に会ったときのことをおもいだしました。
社内ネットにある「フリートーク」(仕事に関係ないおしゃべり用掲示板)に書いたものを転載します。
写真①は熊に遭う前に撮った至仏岳方面、写真②は熊に遭った後に撮った燧岳方面です。
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②
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5月26日、私と家内は熊に遭遇しました。尾瀬は竜宮小屋前の沼尻川の橋付近で、朝5時少し前の事です。
朝霧の中の燧岳を撮ろうと橋の待避場所(対向者が橋を通過するのを待つ場所、川面から3m位の高さあり)で三脚 にカメラを取り付けようとしていた時、横にいた家内が「あれー熊」と云って橋に走り出した。
振り返ると川辺の林の中の私から数メートル程の所を熊が下流の方(東電小屋方面)に逃げていく所でした。すぐに見えなくなりました。
月輪は確認認できませんでしたが月輪熊と思います。高さは私の胸くらいでしょうか。体重は100キロもはなかったと推測します。
我々が熊より高い所にいてかつ薄暗くてよく見えなかったので何か大きい生き物が叫んだと思って驚いて逃げたのでしょう。家内がキャーと言ったので熊が逃げ出したと皆にメールを打ちましたが、家内は恐怖感はなかったのでキャーとは言わなかった筈とのこと。
熊がすぐには来られない所にいた安心感があったのでしょう。写真を撮ろうかとも思ったが、そのために襲われて怪我をしても笑いものになると思って私に声を掛けて逃げたとのこと。熊はフガフガ言いながら木道の方に歩いてきたが、家内が声を上げたので、走って引き返したとの事でした。
2年前の10月に羅臼湖トレッキングした時、家内は熊よけの鈴をぶらさげていましたので、熊の写真が撮れないと夫婦喧嘩になりましたが、尾瀬で熊に遭うとは思っても居ませんでした。小屋で朝食の後、家内は鈴を買いました。
28日に尾瀬で熊に襲われた二人程が怪我をしたと新聞に出ていました。多分同じ熊なのでしょう。出会い頭に出くわしたりしたのでしょうか。
それとも私達にあってこそこそ逃げ出したことを恥じた熊は、今度人間にあったら逃げずに攻撃してやろうと決心していたのかも知れません。尾瀬が原では出会い頭となるような場所はあまり有りそうにもありませんから。